supren hejmo
La Japana Budhano" n-ro 318 (2002)

BLE再建から新たな前進を

佐村隆英

年末歳歳,四季は移り変わり新しい春を迎えようとしています。私たちエスペランチストも,世界的には少人数ながら,連帯が深まりつつあることを大いに喜んでおります。

最近,日本印度学仏教学会が韓国で年次大会を開催しました。また,仏教伝道協会は仏典の英訳を大いに推進しています。これも,国際化の流れでありましょう。

私たちが待望していた国際仏教エスペランチスト連盟 (Budhana Ligo Esperantista) が,2002年8月9日世界エスペラント大会中に再建されました。委員長 Gunnar Gälmo (スウェーデン),副委員長に José Antonio Vergara(チリ),事務局長に山口真一,会計に山本修,他という布陣で活動を再開することになりました。

すでに,機関誌第1号 "La Esperanta Budhano" が刊行されました。今後,お互いに各国の仲間と力を合わせて活動を盛り上げていきたいものです。

1986年以降,組織的には活動されておらなかったBLEが,このように立ち上げることができた快挙はまさに感激でいっぱいです。 小林歌子さんが La Japana Budhano 317号で世界大会の様子を報告いただきましたが,なにか夢を見ているような思いにかられるのは私ばかりでしょうか。 かつて,JBLEを立ち上げた大谷大学教授柴山全慶老師が在せば,大いに喜んだことでありましょう。戦争という悲劇の中でも,エスペランチスト達は,静かにも確かな連帯を組んできました。柴山師などは私財を投じてJBLE,BLEのために尽くされたということを聞いております。

このたびのことについては,JBLEの山口氏を中心にメーリングリストを使いながらの議論を展開してのBLE再建であります。高度情報化時代の賜物と特筆すべきでありましょう。

おそらく,近く日本において,世界エスペラント大会を開催することになるでしょう。 この時は好機です。仏教分科会はBLEの方達の意見交換の場になることでしょう。

高齢化が進んでいるエスペラント界ですが若い人たちの参加を進め,大いにエスペラント熱を高めたいと思います。幸い国内の様々な組織の動きはかなり多様になっております。日本エスペラント学会の活動もより具体的な展開を見せてきております。我々JBLEの仲間をもう少し多くしていかなければなりません。それは急務の課題です。ここ5年以内に会員の増加をしていかなければ,私たちの活動の灯が消えるような危機感を抱いております。皆さん大いに情報を発信しあいましょう。

日本には10万の寺院があります。この組織を活用していくことこそが一つの方法です。また,仏教系の学校にも,エスペラントを普及していかなければなりません。

BLEは今,誕生したばかりです。JBLEは大いに協力していきましょう。

皆さん,どうぞ良い年でありますように。SVAHA